指しゃぶりの影響について(口腔機能発達不全症④)

指しゃぶりがつづいてしまうと、どんな事が起きてしまうのでしょうか?


     
①【歯並び・咬み合わせに異常が生じ、不正咬合(開咬)になる】
開咬により、食べ物を噛む機能に悪影響が出ます。開咬とは、歯を咬み合わせた時に上と下の前歯の間にすき間ができてしまい、食べ物が、うまく噛み切れません

②【舌の突出がみられるようになる】
食べ物を飲み込む時に、歯のすき間から舌を前に出す動きがみられ、これは異常嚥下となります。また、舌の突出により、さらに開咬を強めてしまうという悪循環にもなります。

③【口呼吸、口唇の閉鎖不全となる】
開咬では口唇は閉じにくくなり、常に口を開いている口唇閉鎖不全になります。口唇閉鎖不全は、常に口を開いているため、口で呼吸をする「口呼吸」になってしまいます

④【低位舌になる】
口呼吸の気道確保のため、下顎を下方に下げるので、舌は前方位で低位になります。

⑤【構音に障害が出る】
低位舌や舌突出癖では、発音時に舌が出やすくなり、舌足らずの発音となる、「構音障害」がみられ、構音機能が低下してしまいます。

これらの症状は、口腔機能、歯並び、全身に影響があります。まずはご相談くださいね。

鼻呼吸習慣の徹底!確認方法についてお話します(口腔機能発達不全症③)

口唇閉鎖は必須ですが、口唇力をトレーニングすることと同じくらい、舌筋力が重要とされます。舌筋力の低下は、「低位舌」と呼ばれ、舌先がいつも前歯の後ろ側にくっ付くポジションとなります。この低位舌は、下顎を下方に下げ、口が開いてしまう事に繋がっています。
それも口呼吸習慣を助長する事になるのです。

・常に口呼吸が癖になっていませんか?
・鼻呼吸はできていますか?

実は簡単に確かめられます!お口に水を含んで30秒ガラガラうがいをしてみましょう。
難しければ含んで、ブクブク30秒がんばってみましょう。
鼻腔の通気が悪かったり、常に口呼吸になっていると、この30秒うがいが難しくなっているはずです
鼻腔の通気も、口腔機能発達に大きなかかわりがあります。是非トライしてみてくださいね。
あ、うちのこ、、口呼吸かも、、気づきは大切です。ご相談ください。
まずは、口腔機能が備わっているか確認してみましょう!

食習慣の確認は、重要ポイント!(口腔機能発達不全症②)

しっかりと前歯で噛まなくてはならない、食形態への工夫は大切です。
ワイルドにガブっとかぶりつけますか?よくありがちなことは、「噛みにくそうだから、、」と、食べ易いように小さくカットする!飲み込みやすいように柔らかく調理する!などは禁物です。お口の機能はしっかり使うことで成長します。筋トレと同じですね。成長させてあげましょう!

もうひとつ、重要な事!
嚥下のとき、(飲み込む時) お水で流しこまない事。
皆さんご存じでしょうか?さざえさんの食卓には、食事と一緒にお茶は出ていません。
是非、注目してみてください。
舌やお口の周りの筋肉を正しく動かせなくなり、喉の周囲の筋肉も正しく動かせなくなります。
お茶、水分で流し込むように食事することが、噛む回数を少なくする要因であり、唾液産生力の向上にブレーキをかけてしまいます。
また噛む機能も発達しなくなってしまいます。小児期の身体つくりは、一生ものです。
サザエさんの食卓には食育の意味も含まれているのですね。

「口腔機能発達不全症」とはどういう状態?(口腔機能発達不全症①)

「口腔機能発達不全症」とは、生まれつき骨格や筋肉の発達に影響を与える病気がなく、「食べる機能」「話す機能」「その他の機能(呼吸を含む)」がうまくできてはいないが、日常生活の癖や習慣を変えたり、トレーニングをすることで改善が見込める状態、ということです。

より健全に成長し、健康で長生きするためにも、赤ちゃんや子どもの頃のお口の成長はとても大事です。
「口腔機能発達不全症」がある場合は、早期に気づき改善する必要があります。
実は、約5人に1人のこどもに「お口ポカン」、「いびき」の症状があると言われています。
 「口腔機能発達不全症」のサインかもしれません!

突然ですが、是非チェックしてみてください。
・いびきがある
・はぎしりをする
・おねしょが治らない
・指しゃぶりが治らない
・集中力がない
・鼻の通りが悪い
・ポカン口
・シセイが悪い
・寝相が悪い
・風邪をひきやすい
・アトピー
・アレルギー
・扁桃腺の腫れ
・クチャクチャ音がする
・食事の時に舌がでる
・硬いものが苦手
・飲み込みずらい
・言葉が聞き取りづらい

当てはまるお悩みはありましたか?
もしかしたら、お口の機能の問題かもしれません。是非ご相談くださいね。

医科と歯科の連携の重要性について(医科歯科連携)

近年では、がん等で外科手術や放射線療法、
化学療法を受ける前後に歯科での
口腔ケアを行なって口腔内の細菌を減らしておくことで、
合併症のリスクの減少や術後の回復を早め、
在院日数の短縮などにつながるといった
エビデンスに基づいた報告が増えています!

また糖尿病においては、
歯周病を治療することによって
糖尿病の血糖値をコントロール
しやすくなることがわかっています💡

医師と歯科医師が連携して
患者様の口腔機能の管理を実施することで、
術後の誤嚥性肺炎や感染症を予防したり、
治療の向上を目指すことができるようになり、
患者様にとって総合的な治療になるのです!!

虫歯や歯周病を予防し、
健康な口腔状態を維持するために、
お口の中を清潔に保つだけではなく、
食生活の改善や禁煙も重要な要素であり、
そのことは全身の健康維持にも繋がります😊✨

お口の中の健康を保つことが、
全身の健康を保つ第一歩ということになります。
全身のこと、お聞かせくださいね🍀
お薬をお飲みの方はお薬手帳を。
糖尿病の方は連携手帳をお忘れなくご提示ください。
お身体を守る大切な指標となります。

歯周病と糖尿病の関連性について

歯周病と糖尿病は相互に深い関連がある生活習慣病です。
実は、糖尿病の方は健康な人と比べて、歯周病の発症率が2.6倍高かったというデータがあります。
慢性的な歯周病は、歯周病菌由来の毒素や炎症によって発生した反応物質が血管から身体中に運ばれると、血糖コントロールの悪化を招き、血中の糖濃度を下げる役割を持つホルモンの一種であるインスリンの働きを弱めます。
また高血糖値状態が続くと、白血球の働きが弱まり歯周病に感染しやすくなります。
他にも歯の様々な組織が劣化したり、歯の周囲の血行が悪くなることも関係すると言われています。

つまり歯周病は歯を失うばかりでなく、全身にも悪影響を及ぼし、生命をも奪いかねない非常に怖い歯の病気だということです。最近では、歯周病の治療をすることで、糖尿病が改善するということも分かってきています。
お口の中の健康を保つことが、全身の健康を保つ第一歩ということになります。
全身のこと、お聞かせくださいね。
お薬をお飲みの方はお薬手帳を。
糖尿病の方は連携手帳をお忘れなくご提示ください。
お身体を守る大切な指標となります。

2月22日🦢本日は禁煙デー‼️

皆さんこんにちは☀️

毎月22はスワンスワン禁煙デーをご存知でしょうか?
2月22日はトリプルスワン🦢✨🚭️✨

新しい年を迎え、 今年の目標などは立てられたでしょうか😁

昨年、禁煙を何回もチャレンジしたけど禁煙出来なかった方や
禁煙しようと思っていたが出来なかった という方は、
今年の目標の一つに 禁煙』をあげてみるのもいかがでしょうか✨🚭️✨

喫煙はお口にも大きな影響があります😢

パラシオン歯科医院でお身体の事、お口の健康を一緒に考えてみませんか❓️✨
是非ご相談くださいね🦷✨

口腔内の疾患が全身に与える影響

口腔内の疾患で代表的なのは、虫歯と歯周病です🤓
虫歯を放置していると、虫歯の細菌による感染症が全身に影響することがあります💨進行すると顎の骨を破壊したり、まれに心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすこともあります😱
更にその細菌が血液に混じって体中にまわると、敗血症になる恐れもあります😓

歯周病は歯周病細菌による感染症で、毒素が生産され歯周組織を破壊し、更に炎症によって発生した毒性物質が歯肉の血管から全身に運ばれて様々な病気を発症、悪化させる原因となります🗣️

歯周病菌が血管から心臓に送られて弁や内膜にとりつくと感染をおこし、心内膜炎を引き起こします👨‍⚕️

また心筋梗塞・脳梗塞などの血管の動脈硬化にも関与しています。
その他にもガン、早産・低体重児出産など、様々な全身疾患と関連していることが報告されています👤

お口の中の健康を保つことが、全身の健康を保つ第一歩ということになります🌱

全身のこと、お聞かせください😌
お薬をお飲みの方はお薬手帳を💊
糖尿病の方は連携手帳をお忘れなくご提示くださいね📔

医科と歯科の連携の重要性について

口腔の健康状態と全身の健康状態は密接な関係があり、口腔内の疾患はさまざまな全身疾患と関連していることが多数報告されています

お口の中の健康を維持し、改善するための歯科治療は、医科における全身的な健康を維持するにあたって不可欠なものだと考えられています。

私たちは生きていくために食事を摂り、体がしっかりと栄養を取り込めるよう口の中で細かく噛み砕き、各臓器で必要な栄養を吸収し、最後に不要なものを排泄します

このサイクルが正常に行われているうちは健康でいられますが、何処かが不具合を起こすと健康を維持することができなくなり、ドミノ倒しのように全身疾患が起こる場合もあります

お口の中の健康を保つことが、全身の健康を保つ第一歩ということになります✨
全身のこと、お聞かせくださいね
お薬をお飲みの方はお薬手帳を
糖尿病の方は連携手帳をお忘れなくご提示ください

中高年に大事な大人の食育

中高年になると付き合いなども増えますよね?どうしても脂質やアルコールが過剰になりがちです。それが続くと内臓脂肪が蓄積し、肥満やメタボリックシンドロームの原因になります。また早食いも要注意です。

食事の時間を楽しみ、ゆっくりよく噛んで飲み込むことで内臓の消化機能も高まります。また、満腹感も得られ肥満防止につながります。 高齢者の方の食育は、口腔機能にも大きく関わりがあります。人は、噛めるか噛めないかによって、自然と食べやすい食材を選び、調理法を変えてしまう傾向があります。
国の統計によれば、歯が少なくなるほど、野菜類や肉、魚介類を食べる頻度が少なくなり、逆に穀類(ごはんやパンなど)が多くなることが明らかになっています。
加齢と共に食欲が低下し、慢性的な栄養不足になりがちです。また消化・吸収など内臓の機能も低下することから、気がついた時には低栄養になり免疫力も低下して病気になりやすくなります。更に噛むことが減ると、口腔機能が低下する“口腔機能低下症”を招き、心身共に抵抗力が衰えて生活に支障をきたす恐れがあり、要介護状態、命を落とす危険性も出てきます。 特に高齢者の方の食育は、生きる上で最重要であると言えるかもしれません。
高齢者のご家族もしっかりと食育の知識を持って、意識をして口を動かし、よく噛んで飲み込む力を衰えさせないようにすることが、身体の機能を維持し、長く健康でいられることだと理解する必要があると思います。