紙タバコと電子タバコの違いについて


紙タバコの葉の成分には約4000種類以上の化合物が含まれていて、
熱を加えることで人体に悪影響を及ぼす有害物質が発生します。
中でもタール、ニコチン、一酸化炭素は三大有害物質と呼ばれ、
ニコチン、タールには発がん性が認められていて、
一酸化炭素は、組織の酸素欠乏を引き起こす可能性がある成分です。
この三大有害物質は口腔内にも多大な悪影響を及ぼします。

電子タバコとは、
火を使わずに熱伝導で香料をつけた液体を温め気化させた水蒸気を吸うタバコのことで、
煙が出ない上にわずかな匂いだけです。
電子タバコには発がん性のあるタールが含まれていないので副流煙の心配はまだ確認されていません。
どちらにしても喫煙すること自体が歯周病の最大の危険因子と言われていて、
喫煙者と非喫煙者を比べると、喫煙者の方が歯周病になる確立が約3倍も高いそうです。
しかし紙タバコの人体への影響を考えると、電子タバコに切り替えるメリットはありそうです。

タバコが歯に与える影響について

今回はタバコが歯に与える影響についてお話しします。

タバコは人体に悪影響を与えます。
タバコを吸い続けることで様々ながんの発生リスクが高まります。
がんの他に三大生活習慣病である脳卒中や心臓病になるリスクが高くなると言われています。
またタバコの煙が最初に通過する口は、喫煙による悪影響が最初に貯まる器官なので注意が必要です。
長年にわたってタバコを吸い続けることで血管が詰まりやすくなり、動脈硬化が進行し、脳卒中や脳梗塞、くも膜下出血、心筋梗塞、糖尿病などを引き起こします。
口腔内への影響としては、歯周病悪化、歯茎からの出血、歯茎が黒くなる、口腔免疫力の低下、
など他にも悪影響は多々あります。
美容の面では、肌がくすみ、シワが増えるなど、実年齢よりも老けて見られてしまう傾向にあります。
終わりの見えないコロナ時代、W H Oによると喫煙者は新型コロナウィルスへの感染で重症化するリスクが高いことが明らかになったと報告されています。
できるだけ禁煙するように心がけましょう。

歯みがき以外のケアについて

みなさんは歯磨き以外にケアしていることはありますか?

「大人の歯磨き事情」に関する調査で、歯をちゃんと磨いているのに虫歯になったことがある」
と回答した方が6割以上もいました。
そこで歯磨き以外の歯のケアをしているか調査しました。

「歯磨き以外に歯のケアとして何を行っていますか?」と質問したところ、
『特に何もしていない』が一番多かったです。

また、「歯磨き粉を購入する際に重視するポイントは?」という質問に対して
『歯周病予防』『値段』『特に気にしない』という方が多く、
年代別調査では20~30代は『値段』、40~60代は『歯周病』という結果になりました。

値段にこだわってしまうあまり虫歯や口臭のケアがしっかりとできず、
それが蓄積され年を重ねるにつれて歯周病や歯石に悩んでしまう方が多いのではないでしょうか。
そのため40代以降の方は歯周病に悩む方も多く、
「歯周病予防」が期待できる歯磨き粉を選んで使っている方が多いのかもしれませんね。

正しいお口のケア方法や、おすすめの歯磨き粉など、疑問に思うことはお気軽に当院にご相談ください。