骨格と歯の関係について

歯並びが悪くなって噛み合わせが崩れると、 頭部のバランスが崩れ、骨格全体に影響します。更に、最近はコロナ禍ということもあり、スマホやタブレット、パソコンを使用する機会が増えている為、 姿勢の歪みのある方が増えている傾向があります。
姿勢が歪むと、骨格のバランスが崩れ、不正歯列(歯並びが悪くなったり)や不正咬合(噛み合わせが悪くなったり)を招きます。 例えば時間をかけて歯列矯正で歯だけを綺麗に並べても、日常の姿勢が悪いままでいると、 歯列もやがて歪んでしまうのです。


みなさまお分かりのように、お口も身体の一部でつながっています。 歯並びの影響が呼吸につながり鼻や姿勢にも影響を及ぼすのです。 お口も身体も健康をキープする為には、まずは自身の身体の歪みを知った上で、 日常生活の改善も必要になってきます。

小児矯正の検査、治療の流れ

当院では矯正開始前のカウンセリングをしっかりと行っております。
まずヒアリングをし、口腔機能問診票で、食べ方・話し方・お口の癖など、お口の状態を細かく確認します。その後、お口全体のレントゲンを撮り、診断内容の説明をします。そして顔やお口周り、全身などの写真撮影、歯の模型作成、身長、体重のベースになる診断資料取りをして、安静時の呼吸で鼻腔の通り具合を知る「鼻腔通気度検査」をします。また顎関節や呼吸の仕方のチェックも行います。

後日、歯の模型やスライドを見ながら診断結果を説明し、それを参考に今後の治療計画を検討していきます。
治療を開始される方は、計画に沿って治療をスタートします。お口の状態に合わせて、用意した矯正装置を装着します。その後は定期的にご来院いただき、装置の調整や治療経過を診ていきます。
矯正は中長期的な治療ですが、大切なお子様のこれからの成長のために、一緒に健康的なお口を目指しましょう。

顎顔面矯正の特徴とは

顎顔面矯正は成長発育矯正とも呼ばれ、顎の正しい成長を促し、歯を抜かない・削らない矯正です。成長段階にあるお子様には非常に効果的です。

顎顔面矯正は見た目の美しさを追求する歯科矯正とは異なり、顎と顔の骨全体の発育の遅れを取り戻し、正常な発育を促すことで、正しいかみ合わせで健康な体と綺麗な歯並びを目指します。
顎顔面矯正によって上顎を広げると鼻の骨が広がり、鼻呼吸がスムーズにできるようになります。
装置を入れる時に歯が押されて痛みがある、異物感、喋りにくい、などを感じる方もほとんどの場合は数日のうちに慣れてきます。
顎顔面矯正で顎全体のバランスを整えることで、歯並びが綺麗になるだけでなく、体の不調の改善がされ、本来の体の正常な機能・正常な発育へとつながっていきます。
お子様の歯をなるべく抜きたくない、削りたくないとお考えの方は、当院にご相談ください。

不正歯列、不正咬合が身体に与える影響

不正歯列、不正咬合を放置していると、見た目だけでなく身体に様々な悪影響を及ぼすことがあります。
不正歯列は顎が小さく未発達の状態で大きな歯が生えてくることで引き起こります。


不正歯列は歯磨き時に磨き残しが多く、虫歯や歯周病の原因となります。
不正咬合は顎の骨の成長に必要なお口の筋機能の発育不足によって引き起こります。
不正咬合は口や舌の筋力の低下で口元がポカンと開いた状態になり、口呼吸の原因となります。
また、噛んだ時の圧力が均等でないため、本来噛み合わない部分への負荷や、過度の圧力がかかり、やがて骨格までもが歪んでしまいます。
お口の不調は全身の不調につながります。
小さいお子様のうちから顎顔面矯正をすることで、少しでもそのリスクを防ぐことができます。
気になる方はお気軽に当院にご相談ください。