指しゃぶりの影響について(口腔機能発達不全症④)

指しゃぶりがつづいてしまうと、どんな事が起きてしまうのでしょうか?


     
①【歯並び・咬み合わせに異常が生じ、不正咬合(開咬)になる】
開咬により、食べ物を噛む機能に悪影響が出ます。開咬とは、歯を咬み合わせた時に上と下の前歯の間にすき間ができてしまい、食べ物が、うまく噛み切れません

②【舌の突出がみられるようになる】
食べ物を飲み込む時に、歯のすき間から舌を前に出す動きがみられ、これは異常嚥下となります。また、舌の突出により、さらに開咬を強めてしまうという悪循環にもなります。

③【口呼吸、口唇の閉鎖不全となる】
開咬では口唇は閉じにくくなり、常に口を開いている口唇閉鎖不全になります。口唇閉鎖不全は、常に口を開いているため、口で呼吸をする「口呼吸」になってしまいます

④【低位舌になる】
口呼吸の気道確保のため、下顎を下方に下げるので、舌は前方位で低位になります。

⑤【構音に障害が出る】
低位舌や舌突出癖では、発音時に舌が出やすくなり、舌足らずの発音となる、「構音障害」がみられ、構音機能が低下してしまいます。

これらの症状は、口腔機能、歯並び、全身に影響があります。まずはご相談くださいね。